2024年6月18日
昭和6年に創業した株式会社髙瀬商会は、まだこの地域に自動車が無い頃、荷車等の農業用運搬車のタイヤ販売および修理から事業をスタートさせました。昭和23年に通産省指定タイヤ更生工場となって以来、主力商品であるリトレッドタイヤの普及を通して、持続可能な社会の実現へ真っ向から取り組んでいます。
リトレッドタイヤとは、走行により摩耗したタイヤのトレッドゴム(路面と接する部分)を新しく貼り替えてタイヤの機能を甦らせ、再使用するタイヤのこと。新品タイヤに比べ、製造時の石油の使用量は約31%、CO2の排出量は約35%に抑えられるため環境に優しく、コストダウンにも貢献します。また、髙瀬商会が販売するリトレッドタイヤは、髙瀬商会とタイヤメーカーのTOYO TIRE株式会社が共同出資して設立したグループ会社、トーヨーリトレッド株式会社が製造しており、高い技術力で安心安全な性能を実現しています。
今回は、リトレッドタイヤのルートセールスを行う営業社員を募集します。
お話を伺ったのは、髙瀬吉洋社長、営業部・係長の中田さん、管理部・課長の松田さんです。終始、和やかな雰囲気で掛け合いが展開し、普段からコミュニケーションを大事にされている様子が伝わります。
まず、リトレッドタイヤの現状について、髙瀬社長に伺いました。
「リトレッドタイヤは主にトラックや路線バス等に使用されています。普及率はアメリカで約5割あるのに対し、日本では約2割。なぜ日本の普及率が伸びないかというと、道路事情が関係します。日本の地形上、山や坂が多く、冬は雪が降り、夏は暑い。車にとって非常に過酷な環境です。広く真っすぐな道が多く、トレーラーの利用が盛んなアメリカとは事情が異なります。」
今後日本でも、高品質のリトレッドタイヤは、環境意識の高まりとともに需要の拡大が見込まれます。
「営業エリアは、北は北海道から南は鹿児島まで、ほぼ日本全国。TOYO TIRE株式会社とリトレッドタイヤ事業を協業したことがきっかけで、現在の全国展開に繋がりました。平成21年には中国にもリトレッドタイヤの製造工場を現地企業との合併で設立し、生産を開始しました。」
続いて、今回の募集と同じ営業職で勤続23年目の中田さんに、仕事内容について伺いました。
「ルートセールスがメインです。担当エリアのお客様へ定期訪問しながら商談をします。お客様は各地域のタイヤ販売会社やタイヤのメンテナンスを請け負っているタイヤ専業店等です。一つの仕事として、訪問先で使用済みのタイヤをお預かりし、その場で私たち営業が一次検品をします。使えると判断したタイヤを中型トラックでリトレッドタイヤの製造を行っているトーヨーリトレッドの工場へ運びます。その後、リトレッドタイヤに加工したタイヤを、私たち営業が工場からお客様へ納品したり、発送したりします。」
営業職で業務上必要となる中型自動車の運転免許ですが、入社時は所持していなくても問題ありません。入社後に会社の支援のもと、免許を取得することができます。
「入社してから2年間はタイヤプロというタイヤ専門店に配属されて、タイヤの交換作業に携わっていました。仕事に必要なタイヤの基本的な知識も、タイヤプロにいた期間に身につき、その経験が現在の営業の仕事に活かされています。」
現在も、営業職に配属される前に、タイヤのメンテナンスを行う現場で経験を積む期間を設けているのだそう。その理由について、髙瀬社長に伺いました。
「販売されているタイヤの知識を深めることになりますし、何より多くのタイヤに実際に触れることで、不具合が出やすい部分や使用上の注意点を理解できます。この経験を通して、その後の営業活動にとって大切な知識が身につきます。」
今回募集する営業職の仕事を通して、どのようなスキルが身につくと思いますか?
「タイヤのプロフェッショナルとして必要な知識の全てを習得できます。また、我々は全国展開しているので、全国各地の人と接点を持つ中で考え方の違いを知り、人間的に成長できます。」
勤続4年目になる松田さんは入社前、トーヨーリトレッドの工場見学をされたそうです。
「メイドイン糸魚川のリトレッドタイヤが全国各地で使われていること、それが環境保全や社会貢献に繋がっていることに感銘を受けました。それが入社のきっかけです。現在は管理部で主に経理を担当していますが、総務や人事、営業の方のサポート等も行います。」
髙瀬社長の座右の銘は「和を以て貴しとなす」。人間関係の和を大切にされており、自身の担当業務に固執せず、全社員が会社全体をフォローアップできる体制は髙瀬社長のこだわりです。
髙瀬商会の繁忙期は冬用タイヤの商戦が本格化する9月~12月。最も早く雪が降り始める北海道は、ゴールデンウィーク明けから商談がスタートし、冬の準備が始まります。
「時期によって忙しい仕事というのは変わる。私の担当じゃないから関係ないという雰囲気にはしたくない。忙しい人がいたらフォローしあったり、声を掛け合ったりすることが当たり前にできる環境にしたいですね。」
松田さんは、「チームワークの良さは部署内に留まらない」と話します。
「営業は県外に出ていることが多いので、週末に社員が揃うとよく雑談をしています。事務連絡だけですと関係性が深まりませんし、仕事以外のコミュニケーションを取ることによって、『ちょっとあの人元気ないぞ』というような掛け合いも自然とできています。」
若者の雇用管理状況が優良であるとして厚生労働省より「ユースエール企業」に認定されている髙瀬商会。
中田さんは部下や後輩の指導でどんなことを心掛けていますか?
「営業職にとって、お客様と接することが一番の勉強です。なので、必要以上に手を出さず、まずは自分の仕事に責任を持ってやらせてみるようにしています。後輩の一生懸命な姿に応えられるように、自分自身も正しい仕事をしなければと身が引き締まります。」
松田さんは入社当時、周りと比べて自分は役に立っているのか気にしてしまうことがあったそうです。
「私は後輩に対して、仕事ぶりを認めたり、アドバイスをしたりして、不安を感じさせないようにしたいですね。なぜその作業が必要なのかという目的を伝えることが大切だと思います。」
一見、中田さんと松田さんの指導方針が異なるように感じますが、その理由が髙瀬社長の言葉に集約されていました。
髙瀬社長は、「一人ひとりの人間性に合わせた指導が大切だ」と話します。
「その人にとって受け入れやすい伝え方が必要だと思っているので、普段の何気ない会話を通して、その人のタイプを見極めています。」
最後に、会社として目指したい未来について教えてください。
「やはり従業員満足度を上げることが最優先だと考えています。私がずっと言っていることは、従業員満足度以上の顧客満足度は得られないということ。従業員満足度が上がれば人材の確保に繋がり、人材が確保できれば事業の拡大にも繋がる。事業の拡大ができれば売り上げにも利益にも繋がると、私は考えています。従業員満足度を上げる社長と顧客満足度を上げる社員との競争ですよ。」
このことは、社内では以前から社長方針として掲げられてきましたが、「これまで外に向けて言うことはなかった」と話す髙瀬社長。そういった本音まで打ち明けてくださるところが、社員の皆さんが髙瀬社長を信頼している理由なのかもしれません。
昭和から平成、令和を通して、サステナブル社会を常に先導し続ける会社が、糸魚川市にあります。そんな髙瀬商会の一員として、熱意を持って働きたい方のご応募をお待ちしています。
企業名 | 株式会社髙瀬商会 |
住所(勤務地) | 新潟県糸魚川市寺町3-10-15 |
ホームページ | https://www.takaseshoukai.co.jp/ |
アクセス | 糸魚川駅から徒歩9分 |
雇用形態 | 正社員 |
募集職種 | 配送・ルートセールス |
採用人数 | 1名 |
給与 | 227,000~302,300円(能力・年齢等により決定します) |
待遇 福利厚生 |
・通勤手当 ・労働保険(労災、雇用) ・健康保険、厚生年金 ・住宅手当、家族手当 ・昇給4月、賞与7・12月 |
勤務時間 | 8:30~17:30(休憩時間90分) |
休日 | 日曜他、祝祭日、年末年始、夏期休暇 年間休日109日(2024年) 計画年休 3日 |
仕事内容 | リトレッドタイヤの卸売・配送業務 |
必要な資格、経験、学歴 | 高卒以上 普通自動車免許(マニュアル) |
求める人物像 | 人とコミュニケーションを取ることが好きな方 自分で考え、前向きに行動できる方 |
募集期間 | 掲載開始から1年間 ※募集人員が埋まり次第終了とさせていただきます。 |
選考プロセス | まずは下記「応募フォーム」よりご応募ください。応募後、応募企業より直接ご連絡させていただきます。お問い合わせの場合も下記の応募ボタンよりお問い合わせください。お電話での直接のお問い合わせはお控え下さい。 |