2024年9月12日
有限会社糸魚川タクシーは昭和15年の創業以来、現在は主に高齢者の通院や買い物など日常生活の足として、また観光客やビジネス客の移動手段として、地域内の経済循環に欠かすことのできない存在です。糸魚川タクシーの強みは、何と言っても女性ドライバーの活躍。現在7名の女性ドライバーが所属しており、配慮の行き届いた接客と明るい笑顔でお客様から高い評判を得ています。
今回は、タクシードライバー(正社員およびパート・アルバイト)と夜間勤務の配車スタッフを募集します。お話を伺ったのは、猪又直登社長、タクシードライバーの齋藤さんと小出さん、配車スタッフの歌川さんです。取材冒頭から、楽しい場所に連れて行ってもらえそうな和気あいあいとした雰囲気に満ちていました。
まず、猪又社長から、糸魚川タクシーで女性ドライバーが活躍できる理由について教えていただきました。
「当社で働く女性ドライバーは年齢の幅も広く、子育て中のお母さんもいます。例えば、お子さんを学校に送ってから迎えに行くまでの勤務や半日のみの勤務など、柔軟に働き方を選んでいただいています。お子さんの成長やご自身の生活スタイルの変化に合わせて勤務の仕方を変えながら仕事を続けられる方も多数いるので、そういう方々が間違いなく当社の戦力です。」
タクシードライバーであり、部長の齋藤さんはこの道15年。糸魚川市初の女性タクシードライバーとして、ドライバー人生をスタートさせました。これまで齋藤さんは、女性ドライバー増加のために一生懸命働きかけてきたのだそう。お客様から「女性のドライバー増えたね」と言っていただけることが嬉しいと話します。
「年配の方は特に、何気ない会話やお喋りしたい方が多いので、その気持ちを受け止めて丁寧に耳を傾けられるのは女性ならではの特徴だと思っています。お客様をお迎えに行った時に、女性のドライバーで良かったと言っていただけるとほっとしますね。これからもどんどん女性ドライバーを増やしていきたいです。」
糸魚川タクシーの利用者の約7割が市内の高齢者。常連の方が非常に多く、しばらく連絡が無いお客様がいるとスタッフみんなで家族のように心配し、元気な姿に安心するのだそうです。
ドライバー3年目の小出さんは、育児と両立させられる時間帯を選んで働いています。
「元々こちらでドライバーをしていた父からの勧めで働き始めました。以前から接客は好きだったのですが、運転は苦手ではないけれど好きでもないという印象だったので、私にドライバーが出来るのか不安はありました。ですが今は、すごく楽しいです!分からないことがあると皆さん親切に教えてくれますし、子供の行事等で休みも取りやすいので働きやすいです。」
小出さんの笑顔からも充実感が伝わってきます。
タクシードライバーになるためには、普通自動車第二種運転免許の取得が必要です。糸魚川タクシーでは入社時に必ずしも取得している必要はなく、入社後に取得のための費用を補助する制度を設けています。入社からタクシードライバーとしてデビューするまでのスケジュールについて、猪又社長に伺いました。
「入社後はまず、上越市の自動車学校に1ヶ月程通って二種免許を取得してもらいます。無事に取得できたら8日間、先輩ドライバーの助手席に同乗して業務の流れを学び、その後2日間、長岡市で専門の機関による講習を受講したらもう独り立ちです。そこからは、車内には自分一人、他のドライバーと同等の立場です。デビューまでがものすごく早いんですよね。」
新米のドライバーや糸魚川に土地勘の無いドライバーの助けになっているのが、1年半程前に導入した『クラウド型配車システム』。ドライバーはタブレットを持って乗車し、そこに配車の情報が流れる仕組みになっています。このシステムの導入により、ドライバーの働き方が昔と今で大きく変化したと猪又社長は話します。
「昔はお客様から依頼を受けたら、その指示を一斉に無線でドライバーに伝えていました。無線の性質上、音声が聞き取りづらかったり、指名されたドライバーに土地勘が無かったりすると、配車が確定するまでに余計な時間がかかっていました。配車スタッフは無線に向かって喋り続けなければならないので、その間次のオーダーを取ることもできません。ですが今は、配車スタッフがリアルタイムのドライバーの位置を把握していて、最も行先に適したドライバーのタブレットにお客様の情報と行先の道順を通知します。確実にタイムロスが減りましたし、タクシードライバーとしてネックになる土地勘の部分のハードルが下がりました。」
このシステムは接客上のメリットもあると齋藤さんは話します。
「無線に流れてくる音声は、その時乗車しているお客様にも聞こえていました。中にはお客様に聞かれてはあまりよくない言葉もあったので、タブレットに文字として流れることでそのストレスは無くなりました。ただ、無線で繋がっていた他のドライバーの居場所が分からなくなってしまったのは、少し寂しいですね。」
配車スタッフの歌川さんは、配車システムを利用することによって効率よく仕事ができているそうです。
「配車の指示を流しながらお客様の電話に出ることができます。“足が悪いお客様なので手を貸してください”など、お客様についてのコメントをタブレットに通知することもできるので、ドライバーとの連携もスムーズです。前職は配達の仕事をしていたのですが、その時に市内の地名や場所を覚えた経験が今の業務に役立っています。」
糸魚川タクシーでは女性だけでなく、第二のキャリアとしてリタイア後にタクシードライバーになった方も多く活躍しています。『健康でいたいならタクシードライバー』が猪又社長の持論。健康であれば75歳まで働くことができます。
「タクシードライバーは移動販売車を一人で経営している感覚と同じです。安全運転のために神経を使いますし、現金決済もあります。コミュニケーションによる刺激もあるので、実際の年齢よりも若く見える方ばかりです。」
タクシードライバーや配車スタッフに求められるのは、安全に行先まで送り届けることだけではありません。猪又社長は、「タクシーは街のフロント機能を担っている」と話します。
「僕が出張で他県に行った時も同じことをするのですが、知らない街で駅を降りて乗ったタクシーのドライバーに、近くにある美味しい店を聞きますよね。その対応の良し悪しが糸魚川の印象を決めてしまうので、僕らの責任は大きいと感じています。」
配車スタッフの歌川さんもお客様からの電話で、糸魚川のおすすめの場所や食事についてアドバイスを求められることがあるのだそう。
「観光客の方がどんなところに行かれるのかを知っておかなければと思っています。働き始めてから、ますます糸魚川への興味が湧いてきました。」
最後に、猪又社長から今後会社として目指す未来についてお話いただきました。
「タクシー業界は激変の時を迎えています。いずれこの地域でAIの活用やライドシェアなどが始まる時に、当社がいち早く対応できる体制を構築中です。新しいテクノロジーの導入には賛否ありますが、まずやってみることが未来の可能性に蓋をしないために必要。地域の特性に合わせて、タクシー+αのサービスで会社を進化させていきたいと考えています。」
未来を見据えてチャレンジする社長と、目の前のお客様に全力を注ぐスタッフが互いに信頼し合う居心地の良い職場です。土地勘が無くても大丈夫。人と関わることが好きな方のご応募をお待ちしています。
企業名 | 有限会社糸魚川タクシー |
住所(勤務地) | 糸魚川市大町1丁目6番23号 |
ホームページ | https://www.itoigawataxi.com/ |
アクセス | 糸魚川駅から徒歩3分 |
雇用形態 | 正社員、フルタイム社員、パート、アルバイト |
募集職種 | タクシードライバー(日中・夜間の正社員、パート、アルバイト)配車スタッフ(夜間) |
採用人数 | 5名 |
給与 | 正社員:234,000円~ フルタイム社員:222,000円~ パート社員:990円~1,386円 |
待遇 福利厚生 |
加入保険:雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金 通勤費支給、各種手当・昇給・賞与(年2回)あり |
勤務時間 | 雇用契約条件による |
休日 | 雇用契約条件による |
仕事内容 | タクシードライバー:タクシーでお客様を目的地まで送り届けます。 配車スタッフ:お客様から電話で依頼を受け、ドライバーに指示を出します。 |
必要な資格、経験、学歴 | ●自動車二種運転免許がなくても応募可能です ※二種免許取得の全額補助制度があり、当社が責任をもって丁寧に取得までのサポートさせていただきます。新規に取得希望の方はご相談ください。 ※全額補助については、勤務条件によります |
求める人物像 | 人との関わりが好きな人、車の運転が好きな方大歓迎 |
募集期間 | 掲載開始から1年間 ※募集人員が埋まり次第終了とさせていただきます。 |
選考プロセス | まずは下記「応募フォーム」よりご応募ください。応募後、応募企業より直接ご連絡させていただきます。お問い合わせの場合も下記の応募ボタンよりお問い合わせください。お電話での直接のお問い合わせはお控え下さい。 |